お歳暮は日頃お世話になっている方に贈るものですが、贈り方を間違っているとかえって失礼にあたったり、相手の方に「常識がない」と思われたりすることもあります。そこで、お歳暮を贈るときに覚えておきたいマナーについて解説します。
お歳暮は、本来であれば相手の自宅を訪問して直接手渡しをするのがマナーではあります。しかし、最近は贈り主も相手の方も何かと多忙なことが多く、なかなか直接訪問することが難しくなっています。そのため、デパートやインターネット通販でお歳暮を注文して、いつでも好きな時に受け取ってもらえるように宅配便を利用するケースが多く見受けられるようになりました。
お歳暮は年末のご挨拶として日頃お世話になっている方に贈るものなので、品物を贈るとともにご挨拶もするのが本来のマナーです。宅配便で送る際には挨拶状を添えるのがベストですが、通販を利用する等お店から直接品物を相手に送ってもらう場合は、品物が届く頃に別途葉書や封書などで挨拶状を送っておきます。親しい友人・知人などにお歳暮を贈るのであれば、電話で簡単に済ませても問題ないでしょう。
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お歳暮を贈る時期は、地方により異なりますが、だいたい12月10日頃〜20日頃までとされています。近年では11月中に相手に届くようにするケースも珍しくありません。
しかし、インターネット通販等で早い時期にお歳暮を注文し、到着日の指定を忘れて注文した後相手にすぐ届いてしまった等、適切ではない時期に誤ってお歳暮を贈ってしまうミスが発生した場合はどうすればよいのでしょうか。
多少早い時期に届いてしまっても、たいていの場合はそれほど気にする必要はないでしょう。しかし、届くのが年をまたいでしまう場合は、のしを「お歳暮」として送ってしまっては失礼です。
相手が同世代の親しい友人・知人といったあまり気を使わない間柄であれば、メールで一報を入れておくとよいでしょう。相手が目上の方や年配の方の場合は、フォローのために電話を入れておくことをおすすめします。11月の早い時期や年末付近の遅い時期にお歳暮を注文する場合は、相手に届く時期がいつになるのかをよく確認の上注文することが必要です。
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お中元やお歳暮は、一度贈りはじめたら毎年贈るのがマナーであると言われています。お中元とお歳暮はセットで贈ることが一般的ですが、お歳暮が年末の締めくくりの挨拶の意味合いを持つことから、どちらかといえばお歳暮のほうを重視される傾向があります。
お中元とお歳暮を両方贈る場合、お歳暮はお中元の価格より2割程度高めのものを選ぶのがよいと考えられています。贈り先が多い場合など、「お中元とお歳暮を両方贈るのは経済的にきつい」と感じられる場合は、思い切ってお歳暮だけにしてもよいでしょう。
せっかくお歳暮を贈っても、マナーがなっていなければ、こちらの感謝の思いを十分に伝えることはできません。お歳暮を贈るときには、ちょっとマナーに気をつけることで相手により好印象を与えられるでしょう。お歳暮を通じて、日頃お世話になっている方とより良い人間関係を築いていくためにも、最低限のマナーは守りたいものですね。
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