
日本では、喪中におせちを控える考え方も広く見られますが、地域や宗派、家庭によって対応はさまざまです。重要なのは縁起物の食材(鯛、海老、紅白かまぼこなど)を避け、重箱を使わずお酒は控えめにするなどの配慮です。忌中期間(一般的に49日間)は特に厳格に、喪中期間中は故人への敬意を示しながら家族の状況に応じて判断することが大切です。本記事では、喪中とはどういった期間を指すのか、また、おせち料理と喪中の関係、喪中には控える場合もある縁起物の食材などについて解説します。
■この記事で分かること
お正月になると、新年を迎えたことをお祝いするおせち料理を食べるのが日本の風習です。ただ、喪中にある家庭はおせち料理を食べるのは控えた方がよいとされています。では、実際のところはどうなのでしょうか。まずは、おせちと喪中の関係について見ていきましょう。
喪中とは、故人の死を偲んで身を慎む期間のことを指します。故人が亡くなったことを受け入れ、静かに悲しみと向き合う期間ということで、その間はお祝いごとを控えるとされています。喪中の期間は、親や配偶者など故人との関係によって差はありますが、3ヶ月~1年程度が目安です。
喪中の期間は、故人との関係の近さによって長さが変わりますが、そもそも「どこまでの親族が亡くなった場合に喪中になるのか」という範囲は、一般的に「親等(しんとう)」という考え方を目安にします。親等とは、自分と親族との関係の近さを表す単位で、喪中の対象になるのは、一般的な慣習としては、2親等以内の親族が亡くなった場合とされています。
〈2親等までの親族の範囲〉
・0親等:配偶者
・1親等:父母・義父母・子ども
・2親等:兄弟姉妹・兄弟姉妹の配偶者・祖父母・孫
なお、叔父・叔母や甥・姪といった3親等の親族が亡くなった場合は、喪に服すかどうかが厳密に定められているわけではありません。生前の関係が深く、同居していたり親しく交流があったりした場合は喪に服すこともありますし、疎遠であれば喪中としない家庭もあります。最終的には個人の判断に委ねられる部分が大きいと言えます。
おせち料理の起源は諸説あるものの、弥生時代にまで遡るとされています。日本のおせちの原点だと言われているのは、神様に収穫物の報告や感謝の意味を込めて、その土地で獲れた食材をお供えしていた儀式。おせちは漢字では「御節」と書き、もともとは季節の節目を表す節句に食べられる料理を意味していたとされています。江戸時代には5つある節句の中でお正月が最も重要であると位置付けられ、定番として広まっていったという説が濃厚です(※諸説あります)。
お正月を祝い、縁起が良いと言われている食材が使われているおせち料理。一方で、喪中は祝いごとを慎み、故人を偲ぶ期間です。喪中にはお祝いごとは避けることを重んじる考え方から、おせちを食べるのを控えることを検討される場合もあります。
喪中と同様に、故人を偲ぶ期間として「忌中」があります。では、忌中とはどのような期間で、喪中とどのような違いがあるのでしょうか。
忌中は、仏教と神道の両方に通じるものですが、わずかに違いがあります。仏教においては、故人が亡くなってから49日目に行われる「四十九日法要」が終わるまでの期間のことです。一方で神道では、同じく50日目に行われる「五十日祭」までの期間を意味しています。忌中が終わることを「忌が明ける」と言い、喪中と同様に忌が明けるまではお祝いごとは控えた方がよいとされています。
一つの考え方として、喪中におせち料理を食べることは控える場合があり、命日から四十九日法要を迎える49日間の忌中も、おせちなど祝い事は控えるとされています。
ここまで、喪中の期間や範囲について一般的な考え方を紹介してきましたが、信仰する宗教や宗派によっては「喪中」に対する考え方が異なり、おせちを食べても問題ないとされる場合もあります。
たとえば、浄土真宗の代表的な考え方としては、人は亡くなるとすぐに阿弥陀如来の力によって極楽浄土へ往生するとされており、この世に留まって身を慎む「喪」という概念を持っていないとされています。また、キリスト教においても、死は「天に召されること」であり、故人は神のもとで安らかに過ごすと捉えられているため、仏教や神道のような喪中の概念はないようです。
ただし、宗教や宗派の教義上は喪中という概念がなかったとしても、実際の対応は教会や寺院によって、また家庭や地域の慣習、親族間の考え方によって異なることも少なくありません。判断に迷った際は菩提寺や周囲の親族に相談しながら、家庭に合った形で新年を迎えるとよいでしょう。
おせちは喪中には控えた方がよいとされていますが、喪中であっても忌明けならおせちを食べても構わないと言われることもあります。ただし、喪中に食べる場合には、おせちならではのお祝いの意味を持たせないことが大切です。そこでこちらでは、喪中におせちを食べる際のしきたりについて解説します。
おせち料理を入れる重箱には、「おめでたいことが重なるように」という意味が込められています。喪中は祝いごとを避ける期間なので、重箱は避けられることがあります。また、喪中は故人が亡くなったという不幸を悲しむ期間ということで、「悲しいことが重ならないようにする」という考えもあります。そのため、喪中におせち料理を用意する場合は、お皿に並べるなど重箱を使わないようにすることが大切です。
お正月のお酒は、おせちと一緒に楽しむもの。元日の朝に飲むお酒である「お屠蘇(とそ)」は、縁起が良い祝い酒と考えられていますが、その一方で「邪気を払う」という意味も含まれています。喪中では、お屠蘇は朝ではなく夜に飲むことで、おめでたい印象ではなく邪気払いのためという意味を強調することになります。
「金」や「金色」は、おめでたいことの象徴です。その意味から、デパートなどで販売されているおせち料理には、金箔がふりかけられている場合があります。喪中は故人を悼み、悲しみを表す期間。豪華でおめでたいイメージを持つ金箔は、喪中のおせちでは避けられることがあります。こうしたことから、喪中におせちを用意する場合には、金箔を使用しない方がよいとされています。
おせち料理は、「お祝い」や「縁起の良さ」を表す食材にあふれています。喪中におせちを用意する場合は、縁起物の食材を使わないように注意を払うようにしましょう。
近年、おせちの代わりとして「ふせち料理」という言葉を目にする機会も増えてきました。「ふせち」とは、「御節(おせち)」の「御」を、不祝儀(ぶしゅうぎ)の「不」に置き換えた造語だと言われています。精進料理をベースに、鯛や海老、紅白かまぼこといった縁起物の食材を使わずに作られる、喪中に配慮した料理のアイデアの一つです。
喪中におせちを食べる場合は、縁起物の食材を避けて用意する場合があります。どのような食材が該当するのか、いくつか例を挙げて紹介していきます。
紅白はおめでたいことを表す色の組み合わせで、お祝いの席でよく使われます。紅白の食材をおせちに入れてしまうとおめでたい印象になってしまうので、たとえばかまぼこであれば紅白かまぼこではなく白一色のかまぼこを用意。また、なますも紅白ではない色を選びます。このように、紅白の食材を避ける工夫が必要です。
鯛は、「めでたい」との語呂合わせから縁起の良さを連想させる食材で、おせち料理には定番の一品です。また、色も赤いので、お祝いごとにはよく登場する食材として知られています。そのため、悲しみを表す喪中のしきたりを重視する場合は、控えられることがあります。
昆布巻きの「こぶ」は、語呂合わせから「喜ぶ(よろこぶ)」という言葉が思い浮かびます。また漢字では「子生婦」という字が当てられており、子孫繁栄の願いも込められています。こうした背景から、昆布そのものや昆布と組み合わせた食材も、喪中のおせちでは控える場合があります。
長いひげや背中が曲がっている様子が、年老いた人のように見える伊勢海老。その特徴から伊勢海老は長寿の象徴とされており、「腰が曲がるまで長生きする」との願いが込められています。喪中は亡くなった故人を悼むための期間なので、長生きと関連する意味を持つ伊勢海老は控えましょう。
食材そのものはもちろんですが、おせち料理として用意する場合の切り方や結び方にも注意が必要です。結びこんにゃく(手綱こんにゃく)は、結び目があることから良縁やつながりに縁起が良いとされています。また、にんじんを梅花のように飾り切りした梅花にんじんも、おめでたい食材として知られています。
喪中におせちを食べないという選択をしても、お正月には普段とは違った料理を楽しみたい方も多いでしょう。お正月におすすめのおせちに代わる食材や料理について、見ていきましょう。
冬が旬の食材の代表格といえばカニです。ズワイガニや花咲ガニ、毛ガニなどの種類があり、食べ方も刺身や鍋、網焼きなどの様々な方法で楽しむことができます。
すき焼きも、お正月によく食べられている料理の一つです。鍋料理ということで、おせちのようにたくさんの人と一緒に食べることができるのが嬉しい点と言えるでしょう。おせちの代わりのすき焼きということで、普段よりも質も値段も高いお肉を選んで豪華なすき焼きを楽しむのもおすすめです。
焼肉もすき焼きと同じように、家族や親戚で集まって楽しむことができる料理です。お正月であれば、なかなか味わう機会のないブランド牛を取り寄せてみるのもよいかもしれません。
年末年始の食事は、和食が多くなるかもしれません。和食以外の食べ物が恋しくなったら、多くの人が好きなカレーを食べるという選択もあります。有名な店舗が監修したカレー、高級なお肉や海の幸を使ったカレーなど、質の高いレトルトカレーを取り寄せると自宅でも特別感を楽しめます。
お正月の食事の新しい選択肢として、「年明けうどん」を食べる地域もあります。重たい食事に胃が疲れたら、さっぱりしたうどんで一息つくのもよいかもしれません。稲庭うどんや讃岐うどんなど、産地別の違いも楽しむこともできます。
しゃぶしゃぶも鍋料理ということで、多くの人と一緒に食事をしたいときにピッタリです。お正月用であれば、様々なブランド牛やブランド豚の中から食べてみたいお肉を選んでみるのも楽しいかもしれません。
お正月は寒い時期なので、ラーメンもおせちの代わりの食事として適しています。外から帰ってきて冷えた身体も、熱々のラーメンを食べれば体はぽかぽかになるでしょう。ラーメンが好きであれば、通販で全国各地の有名ラーメン店から商品を取り寄せるのもおすすめです。
日本の食卓でもすっかりおなじみの中華料理。餃子や小籠包、焼売などの各種点心をテーブルに並べれば、お正月の期間でも飽きることなく食事を楽しめるでしょう。
地域や宗派によって異なりますが、一般的な日本の慣習では一つの考え方として喪中の期間は食べるのを控えるとされています。ただ、それも絶対というわけではなく、おめでたい意味を持つ食材や縁起物の食材を避けるなど注意点を守れば、喪中でもおせちを食べることに支障はないと言われています。
縁起物の食材を使わず、重箱ではなく普通の器に盛り付けることで、お正月らしい特別感のある食事を楽しめます。すき焼きや鍋料理など、家族が集まる温かい食事を選ぶのもおすすめです。
縁起物の食材が少ない洋風おせちや中華風おせちを選び、鯛や海老などの縁起物を取り除いて食べる方法があります。また、個別の料理を組み合わせて、喪中に適した内容にアレンジすることも可能です。
故人を偲ぶ喪中の期間は、一般的にはおせち料理を控えるのが伝統的なしきたりとされています。ただし、これは絶対的な決まりというわけではなく、おめでたい意味を持つ食材や縁起物を避け、おせちを楽しむご家庭もあります。喪中を迎えている場合は、縁起物の食材が入っていないおせちを選ぶのも一つの方法です。
喪中の過ごし方は、宗教や地域、ご家庭の考え方によってもさまざまです。ここでご紹介した内容はあくまで一般的な考え方の一例として参考にしていただき、最終的にはご家族やご親族のご意向、信仰されている宗教・宗派の教えなどに沿って、無理のない形でご判断ください。本記事でご紹介したのは、あくまで一部の地域や宗派で見られる考え方です。
「郵便局のネットショップ」では、おせちの通販を行っています。おめでたい意味のこもった伝統的なおせち料理だけでなく、洋風おせちや中華風おせちなど、幅広いラインナップが揃っています。ランキング形式や予算、人数別から選べるため、ご自宅にいながら手軽に注文可能です。「来年のおせちはどうしよう?」と悩んでいる方はぜひ、参考にしてみてください。
※云われについては諸説あります。

実家に送りました。
お手頃に良い商品を買うことができ、友人、知人など周りからも高評価でした。
家族でいただきましたが、美味しかったです。

博多のおせち料理でしたが、どの料理も味が塩辛くなくて美味しかった。
88歳の母も普段食が少ないのですが、三段重ということもあってか、色々な種類を食べてくれました。
冷凍状態も良かったです。
また来年も頼みたいです。

毎年母が作ってくれていましたが、今年はゆっくりしてもらおうと思い、初めておせちを購入しました。想像していた以上に美味しく見た目も豪華でまた来年も買いたいと思いました。

実家に送りました。
お手頃に良い商品を買うことができ、友人、知人など周りからも高評価でした。
家族でいただきましたが、美味しかったです。

博多のおせち料理でしたが、どの料理も味が塩辛くなくて美味しかった。
88歳の母も普段食が少ないのですが、三段重ということもあってか、色々な種類を食べてくれました。
冷凍状態も良かったです。
また来年も頼みたいです。

毎年母が作ってくれていましたが、今年はゆっくりしてもらおうと思い、初めておせちを購入しました。想像していた以上に美味しく見た目も豪華でまた来年も買いたいと思いました。
おせち料理の意味や、定番料理それぞれの料理に込められた意味について解説します。
おせち料理の詰め方の種類やコツ、食卓に出すときの盛り付け方法について紹介します。
お正月に食べるおせちの中身は、大きく5つに分けられます。この記事では、おせちの構成や、定番料理14品と、縁起を担ぐためにそれぞれに込められた意味、地域ごとの違い、重箱への中身の詰め方などを紹介します。
おせちの意味や歴史を中心に、料理の種類や購入する場合の選び方を紹介します。
チョロギについての基本的な概要やおせち料理の品として選ばれる理由、作り方や食べ方などについて解説していきます。
おせちを購入する人の割合や、人数別、段数別、ジャンル別の相場、予算内で満足するおせちを購入する方法について、解説していきます。
おせち料理の由来や歴史、おせち料理の構成、代表的な食材の意味、おせち料理の変化などについて解説していきます。
「おせち料理はいつ食べる?地域で異なるタイミング」と題して、おせち料理を食べる時期について解説します。
喪中のおせちにおけるルールやしきたり、喪中期間中には避けた方が良い食材、お正月のおせちに代わる料理などについて解説していきます。
冷凍おせちのメリットやデメリット、冷蔵おせちとの違い、上手な解凍方法などを紹介します。
ジャンルやサイズ、予算などからおせちを選ぶときのチェックポイントを紹介しています。