お正月の食卓を彩る「おせち料理」。そんなおせちですが、食材を調理して手作りする家庭もある一方で、店舗やネットなどで購入して楽しむ家庭も増えています。購入する方にとって気になるのが、やはりどれだけの価格で購入できるかという点と言えるでしょう。そこで今回は、おせちを購入する人の割合や、人数別、段数別、ジャンル別の相場、予算内で満足するおせちを購入する方法などについて、解説していきます。おせちの購入を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
日本のお正月といえば、おせち料理を思い浮かべる方も多いでしょう。事実、秋ごろになると百貨店や飲食店などをはじめ様々な場所でおせちの予約が始まり、インターネットの通販でも取り寄せることが可能です。そんなおせちですが、実際のところ現在ではどれくらいの人が食べているのでしょうか。おせちを食べる人の割合や購入を希望するおせちの価格帯などについて、アンケート調査の結果を見てみましょう。
「2024年のお正月におせち料理を食べるかどうか」という質問に対して、「はい」と回答した人は81.2%。一方で「いいえ」の回答は 5.9%でした。さらに、「どこで食べる予定か」という質問には、「自宅」が最も多く83.1%でした。
「来年のお正月用におせちを購入すると思いますか」という問いには、68.9%の人が「購入する」と回答。7割近くの人が、購入を検討しているという結果になりました。その理由としては、「自宅では作れないような品目が味わえる」「年末年始はゆっくり過ごしたい」「縁起物や日本の伝統行事を大切にしたい」「自宅に届けてもらえるので便利」という声が多く聞かれています。
購入したいおせちの価格帯については、2〜3万円未満が40.6%で、1~2万円未満が31.4%、3~5万円未満が22.0%でした。人気があるのは、2万円〜3万円の価格帯ということがわかります。おせちの価格は量(食べる人数)や料理のジャンルなどに左右され、高級割烹や有名レストランのシェフが監修した商品などは価格が高めになっています。
参考
おせち・年末年始の過ごし方に関する意識調査2024/婦人画報のお取り寄せ
おせち料理は2〜3人分など、食べることが想定される人数ごとに様々な商品が用意されています。人数が多くなればおせちに詰められる料理の量も多くなり、値段も高くなります。それでは、人数別のおせちの相場について見ていきましょう。
夫婦2人暮らし、あるいは夫婦と子ども1人といった家庭に適しているのが、2〜3名分のサイズのおせちです。おせちの内容としては、黒豆や田作り、栗きんとんといったスタンダードなセットであれば1万円台で購入できます。一方で、割烹料理店や有名レストランが監修したおせちには、2万円前後の商品もあります。
4人家族であれば、3〜5人分がちょうど良いサイズと言えるでしょう。お手頃な価格帯は1万1000円〜1万3000円で、黒豆や昆布巻をはじめとした定番料理はもちろん、鮑、海老、ほたての旨煮といった料理を楽しむことができます。高級な食材がたくさん使われている商品、有名店プロデュースの商品であれば、2万円台後半から購入できます。
5人以上となると品目の数やそれぞれの料理の量は多くなり、その分価格も高くなります。そのため、最もお手頃な価格では2万2000円台からで、スタンダードな商品でも3万円前後です。有名料亭が監修した高級おせちになると、3万5000円前後の商品が目立ちます。
おせち料理は重箱に入っており、重箱の数によって料理の内容は異なります。段数が増えればおせちに入っている料理の品数は豊富になり、おせちでよく見かける定番以外の豪華な食材が盛り込まれることも珍しくありません。結果として、段数が多ければ価格も上がります。そこでこちらでは、重箱の段数別の価格について見ていたいと思います。
重箱が二段のおせちは、上の段である一の重には「祝い肴」「口取り」の料理が入ります。祝い肴は黒豆、数の子、田作りで、「口取り」は紅白かまぼこ、伊達巻き、栗きんとんなどです。下の段である二の重には、里芋やれんこん、人参を使った煮物、筑前煮などが入ります。二段のおせちの場合、価格は1万2000円前後が中心です。高いものでは2万円を超える商品もあります。
現在のおせちは、三段重が主流です。一の重には二段と同様に「祝い肴」と「口取り」を詰め、二の重にはメイン料理となる「焼き物」と「酢の物」が入ります。二の重の内容としては、鯛や鰤などの焼き魚、海老などの海の幸、ローストビーフなどの肉料理がよく選ばれます。そして三の重には、山の幸を多く用いた「煮物」が入るのが一般的です。三段のおせちは、1万3000円前後の商品から用意されています。2万円前後が標準的で、高級食材がふんだんに使われている商品であれば3万円以上の高級おせちもあるようです。
おせちは、正式には四段重が基本とされています。一の重には「祝い肴」「口取り」、二の重に「焼き物」が入り、三の重には紅白なますや菊花かぶなどの「酢の物」が詰められます。四段目は与の重(よのじゅう)と呼ばれていて、「煮物」が入ります。四段重ともなると、食材の種類やボリュームは非常に多く、価格は2万円以上が基本です。豪華なおせちであれば、3万5000円前後の商品も珍しくありません。
おせちといえば、黒豆や数の子、海老、昆布、伊達巻、栗きんとん、煮物などの料理を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。こうした伝統的なおせちはいつの時代も人気はありますが、食生活の多様化や「おせちでも新しい味を楽しみたい」という消費者の声から、近年では洋風のおせちや中華風のおせちも作られています。また、前菜のように気軽に食べられるオードブルのおせち、入れ物がかわいいキャラクターのおせちなども人気です。このように、現代では様々なジャンルのおせちがありますが、それぞれの価格の相場はどれくらいなのでしょうか。
和風のおせちは、祝い肴や口取り、焼き物といった定番の食材を揃えたタイプ。ベーシックな商品は8000円前後から購入が可能で、1万5000円~2万円程度が一般的な価格帯です。有名割烹料亭が監修した商品など高級なおせちであれば、2~3万円あるいはそれ以上の価格の商品も豊富にあります。
伝統的な和風のおせちに加えて、洋風のおせち、和風・洋風・中華の味が一度に楽しめるおせちも見られます。洋風のおせちでは、ローストビーフやテリーヌ、ワイン煮など洋風の味付けの料理が重箱に詰められている商品が多いようです。また和洋中のセットであれば、縁起がふんだんに入っている伝統的なおせちと一緒に、イタリアンやフレンチテイストの洋風おせち、さらに酢豚や海老のチリソースといった中華風のおせちも味わえます。価格帯は幅広く、お手頃な商品であれば1万円程度で購入できますが、相場は2~3万円です。
オードブルとは、西洋料理ではメイン料理の前に出される「前菜」を意味しています。おせちにもオードブル風のものがあり、おしゃれな前菜として気軽に食べられることが魅力です。オードブル風おせちでは、スモークサーモン、海鮮サラダ、ブラウニーなどのメニューを楽しめます。1万円台の商品が中心ですが、高級食材を使っている商品には3万円前後のものもあります。
伝統的な重箱のおせちだけではなく、子どもが喜ぶキャラクターがデザインされたおせちもあります。内容はしっかりおせちですが、子どもが食べやすい食材が多く詰められているのが嬉しいポイントです。価格は1万円程度が相場です。
今の時代、数えきれないほどの種類のおせち料理が販売されています。年1回お正月をお祝いするために用意するおせちだからこそ、できるだけ良い商品を購入したいものです。そこでこちらでは、予算内で満足いくおせちを買うコツについて解説していきます。
おせちのサイズは、自分の家族の人数はもちろん、お正月期間の来客人数、おせちを食べる日数なども考慮した上で決めましょう。とくに大勢の親戚やお客様にふるまう場合は、計算が甘いと想定より早く無くなってしまう可能性があります。少し大きめのサイズや量を選んでおけば、困ることはありません。
商品が自宅に届いてから、「実物がカタログの写真と違う」とがっかりはしたくないもの。そのためにも、できるだけ信頼できる店舗やサイトから購入することが大切です。「郵便局のネットショップ」でも、おせち料理を販売しています。お手頃な商品から有名料亭が監修した高級な商品まで、様々な種類のおせちを取り扱っています。きっと納得する商品を見つけることができると思います。
おせち料理の価格は、人数や食材などによって異なります。1万円前後から買える商品もあれば3万円以上の高級品もあるなど、選択肢は豊富です。人気のおせちは早めに売り切れてしまうことが多いので、お目当てのおせちが見つかったらできるだけ早く予約することが大切です。
「郵便局のネットショップ」では、予算別はもちろん、人数別や重箱の段数別、和風や洋風といったジャンル別で選べます。お好みのおせち料理を早めにお取り寄せして、ゆっくり新年を迎えましょう!
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