「ゆりね」の意味・いわれ

ゆりの球根であるゆりねは、含み煮や甘煮でほっくりといただきます。ほのかな甘みとほろ苦さが特徴のゆりねは、火を通す加減でシャキシャキした歯ざわりから、ホクホクした食感をへてねっとりとした柔らかさへと変化する面白い野菜です。普通はあまり煮すぎないようにし、ホクホクする程度に留めておくとおいしくいただけます。

ゆりねは鱗茎が花びらのように重なり合っていることから「歳を重ねる」あるいは「和合(仲が良いこと)」に通じるとされ、吉祥の象徴とされています。また、重なり合った麟弁を子宝に見立て「子孫繁栄」の縁起を担ぐとも言われています。ゆりねは薬効に優れていると言われ、現在でも「無病息災」を祈って食されます。

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