「田作り」の意味・いわれ

田作りはカタクチイワシの幼魚を乾燥させ、炒って砂糖と醤油とみりんで絡めたものを言います。甘辛い味付けがどこか懐かしさも感じさせる田作りは、小さくても尾頭がついており関東地方の祝い肴三種のうちの一つとして知られます。

その昔、イワシを田んぼの肥料にしたところ大変豊作になり、五万俵もの米が収穫できたことから、田を作ることにちなみ「田作り」と呼ばれるようになりました。そのため「五穀豊穣」の象徴として長きにわたって食されています。

別名「ごまめ」とも言い、「五万米」と漢字が当てられますが、これも豊作祈願からつけられています。また、幼魚を多く使用していることから、子宝に恵まれるとも考えられ「子孫繁栄」の縁起も担いでいます。

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