「あわび」の意味・いわれ

重箱の中でひときわ存在感を放っているあわびは、言わずと知れた高級食材です。蒸煮でふっくら柔らかくすることでおいしくいただけます。昔からあわびは貴重だったため、天皇家の祭りの供物や土地の神様に対する供物として贈答する習慣がありました。

鎌倉時代に一個の身をなるべく多く利用しようと、身を細かく切って火熨斗(ひのし)という炭火を用いた原始的なアイロンのような物で平たく伸ばし、干した物を利用するようになったことが熨斗あわびの始まりです。

あわびは長生きで15年から20年ほど生きると言われていることから、不老長寿の象徴とされています。縁起のいい貝なので、おせちとしても好まれて食されるようになりました。

おせち料理の豆知識一覧

ページの先頭へ戻る