「トコブシ」の意味・いわれ

トコブシはあわびによく似ており大変美味で、含め煮や塩蒸しにします。火を通してもあわびほど硬くならないので煮物に向いています。

大きくても10センチに満たないほどの小型の巻貝で、殻があわびのようにゴツゴツと突き出た煙突状にならず、なだらかな形をしています。また殻に空いている穴の数が、あわびでは4〜5個であるのに対し、トコブシは6〜8個なので比較的容易に選別が可能です。

トコブシは別名「フクダメ」と呼ばれることから「福がたまりますように」との願いが込められて食されます。また「九穴(くけつ)の貝」という言い伝えがあり、殻に九つの穴が空いたあわびを食すると長寿になるとされましたが、その代用品としてトコブシが重宝されました。

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