お歳暮に添える挨拶の手紙「添え状」の書き方や例文を紹介

お歳暮に添える挨拶の手紙「添え状」の書き方や例文を紹介

従来、お歳暮は年の瀬の挨拶として直接相手の自宅に持って行くのがマナーでしたが、現在では配送が一般的です。感謝を込めてお歳暮を贈る際は、添え状を同封することでより丁寧に気持ちを伝えられます。
今回は添え状の書き方や送り状との違い、手渡しする場合の挨拶の仕方を解説いたします。書き方のマナーを守って、気持ちの良い歳末の挨拶を行いましょう。

お歳暮は添え状を同封するのがマナー

贈答品の挨拶状には「添え状」と「送り状」の2種類があります。お歳暮を配送で届ける場合も、こうした挨拶状を添えるのがより丁寧だとされています。
ここではまず、お歳暮における添え状について、送り状との違いもあわせて紹介します。

添え状とは

添え状は、お歳暮を贈るときに品物に同封する挨拶状のことを指します。相手の顔が見えない分、手紙で感謝の気持ちを表します。添え状はお店によってはお歳暮に同封できない場合があるため、確認が必要です。

送り状との違い

送り状とは、会社が取引先などフォーマルな相手にお歳暮を贈る際、事前に送る挨拶状のことです。ハガキなどではなく封書で送るのがマナーで、正式な文章が求められます。季節の挨拶と一年間の感謝の言葉を述べ、お歳暮の到着日時や品物について記入し、文末は先方の発展と健康を祈る結びの挨拶で締めくくります。

お歳暮の添え状を書くポイント

添え状の形式や、好印象につながる書き方など、お歳暮に添え状を同封する場合に参考になる情報を紹介します。

一筆箋やカードを使う

添え状は、一筆箋やカードなどを使って書くのが一般的です。簡単な形式がとられるのは「正式な挨拶は送り状で十分だから」「相手に気を遣わせないため」などの理由もありますが、郵便法とも密接に関係しています。
郵便法では、封筒に入った手紙やはがきは「書状」に分類され、「信書」として取り扱われます。信書とは郵便をはじめとする信書便を利用するよう定められた文書のことです。各種配送サービスで信書を送った場合には、運送事業者と送り主が罰せられる可能性があります。

手書きにこだわらなくてもOK

添え状は送り状を簡略化した挨拶状なので、手書き・PCなどの形式にこだわる必要はありません。デパートやスーパーの催事場売り場で注文する場合には、添え状を持参して同封をお願いすることも可能です。しかし、ネットショップをはじめオンラインでお歳暮を注文する場合は、添え状を同封することは難しいので、送り状で対応すると良いでしょう。

相手への感謝を素直に伝える

お歳暮は、相手に感謝を伝えるために贈る品物です。そのため、添え状では主に相手へ感謝する気持ちを書くようにしましょう。拝啓・敬具などのかしこまった挨拶は、基本的になくても問題ありません。素直に気持ちを伝えることで、相手に喜んでもらえるでしょう。

品物について触れるとより好印象に

添え状には感謝の気持ちにくわえて、品物を選んだ理由について書くのもおすすめです。添え状は送付状とは違って品物と一緒に届くものだからこそ、手に取りつつ文面を読んで「私たちのことを考えて選んでくれたんだ」と喜んでもらえるでしょう。また、賞味期限や保管方法に関して注意点があれば、その旨を書くのもおすすめです。

お歳暮の添え状を書くポイント

お歳暮に同封する添え状の例文

添え状は基本的に、友人や家族など親しい間柄の相手にお歳暮を贈る際に添えるものです。そのため、正式な書き方にする必要はありません。以下の文例のように、自分の素直な気持ちを2〜3行で一筆箋やメッセージカードに綴りましょう。
【文例】「今年も大変お世話になりました。○○(品物)で素敵な年越しをお迎えください。」
目上の相手や、礼を尽くしたい相手に贈る場合など、さらに丁寧な添え状を書きたい人に向けてケース別の例文を紹介します。

義実家向け

〇〇〇〇様 〇〇様(義理の両親の名前)
年の瀬がせまり、厳しい寒さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
おかげさまで、私たちも元気に過ごしています。子どもたちもお正月にお母様とお父様にお会いできるのを楽しみにしております。
日ごろの感謝をこめて、気持ちばかりの贈り物です。お盆に伺ったときにお好きだとおっしゃっていた〇〇を選びました。お口に合えば嬉しいです。
これからも、どうかよろしくお願いします。

〇〇〇〇 〇〇(夫婦両名の名前)

取引先向け

〇〇〇株式会社
代表取締役社長 ◯◯◯◯殿
貴社におかれましては、ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。
本年も貴社にたいへんお世話になりました。とくに夏のイベントは貴社にご協力いただいたおかげで、盛況に終えることができました。
今年一年の感謝の気持ちを込めて、心ばかりのお品を贈ります。お寛ぎのひと時にでも、皆様にご賞味いただけましたら嬉しく存じます。
寒い日が続きますが、くれぐれもご自愛ください。

令和5年12月◯日
株式会社〇〇〇 担当者名

お歳暮を手渡しする場合、添え状は不要

お歳暮を直接手渡す場合は、対面で直接相手に挨拶できるため、添え状は必要ありません。手渡し時の挨拶でも、添え状の文面と同じように一年の感謝を伝えましょう。対面だからこそ「〇〇の折はたいへんお世話になりました」といったように具体的なエピソード織り交ぜると、当時の思い出話に花が咲くかもしれません。
また、手渡しの場合は配送するときとは違ったマナーもありますので、事前に押さえておきましょう。

お歳暮を持参して訪問する際のマナー

お歳暮を持参して年末の挨拶に伺うときは、時間や品物の持ち運び方にマナーがあります。

事前に都合がいい日時を確認

お歳暮を渡しに訪問する際は、前もって相手と連絡を取って、手渡す日取りを決めておくのが一般的なマナーです。アポイントを取る時点では、お歳暮を渡すことをはっきり伝える必要はありません。「年末のご挨拶にお伺いさせていただきたく」といった表現を使って、日程をいくつか提示して相手に選んでもらうと良いでしょう。
お歳暮を手渡す時間は、10~11時、14~15時ごろが適していると言われています。早朝や夕方過ぎ、正午ごろなど相手の予定を妨げてしまいそうなタイミングは避けるようにしましょう。

お歳暮の品は風呂敷や紙袋に入れて持参する

訪問当日は、風呂敷を使ってお歳暮の品を包んで持ち運ぶのが丁寧だとされています。しかし、経営者や営業担当などが1日に取引先数件へ挨拶まわりする場合、風呂敷を使うのは現実的ではありません。その場合は運びやすさを考えて、お歳暮を購入したデパートの紙袋に入れて持参しても大丈夫です。
風呂敷や紙袋は包装紙を汚れないようにするのが目的なので、中身だけ渡して持ち帰るようにしましょう。

相手のペースにあわせて手短に渡す

お歳暮を手渡しするためには、年末の忙しいタイミングで相手に挨拶の時間を作ってもらっているケースも珍しくありません。そのため、できるだけ手短に済ませられるよう、玄関先で年末の挨拶をして渡すのが一般的なマナーだとされています。
ただし、応接室に案内されているのに拒否する必要はありません。相手のペースに柔軟にあわせて挨拶を済ませることで、気持ち良く新年を迎えられるでしょう。

お歳暮を持参して訪問する際のマナー

手渡しするときに添える挨拶

配送時の添え状と同じように「今年も大変お世話になりました。心ばかりの品ですが、お納めください」といった、感謝の言葉を素直に伝えて渡しましょう。贈答品を渡す際の常套句として「つまらないものですが」といった表現もありますが、へりくだった表現よりも明るい表現のほうが相手から好印象をもってもらえるのでおすすめです。

まとめ

お歳暮を配送で届ける場合は、添え状を同封することで、相手により丁寧に感謝の気持ちを伝えられるでしょう。添え状は形式にはこだわらず、一筆箋やカードをつかった簡単なもので構いません。相手への感謝にくわえて、品物を選んだ理由についても触れると、好印象に繋がるでしょう。
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