孫や子供が主役のお祝い事は、たくさんあります。出産祝いから始まり、初節句、七五三祝い、入学祝い、就職祝い、そして結婚祝いまで、2〜4年に1回は何らかの祝い事があります。誕生日を含めると、ギフトを贈る回数は数十回にも及ぶでしょう。
孫や子供に贈るのであれば、できるだけ希望に応えてあげたいものです。欲しいおもちゃやゲームをねだられたら、可愛さでつい買い与えてしまうでしょう。けれども親としては、本人のためになるものだけにしてほしいと考えています。実の親なら文句も言えますが、義理の親には何も言えずにストレスばかりが溜まります。
あらかじめ、おもちゃを買い与える役目を一手に引き受けてしまうなど、親の負担を軽くできる提案をすれば、納得してもらえるでしょう。孫や子供に堂々とおもちゃのギフトを贈れます。遠方に離れている場合は、遊びに来てくれるきっかけにもなります。時にはランドセルや学習机などを代わりに用意するなど、親もサポートしてあげましょう。
孫や子供に贈られたギフトは、出産祝いを除いてお返しをする必要はありません。まだ小さくて経済的に独立していなので、お返しできるとも思われていないからです。けれども親としては、お返しをしないわけにはいきません。いくら子供宛てとはいえ、受け取るのは親だからです。そこで失礼のないように、「内祝い」としてお返しします。
内祝いの相場は、もらったギフトの「半返し(半額)」くらいです。初節句や七五三のように身内で済ませるお祝いなら、1人ずつ選ぶ余裕はありますが、入学祝いのように数多くもらったのなら、カタログギフトを贈れば一度にお返しできて、相手は好きな商品を選べます。
最近撮った子供の写真とお礼の手紙を添えてあげると、子供の成長を楽しみにしている人は喜んでくれるでしょう。熨斗の水引は「快気祝い」を除いて紅白の蝶々結び(快気祝いは「結び切り」)で、表書きは「○○内祝」となります。単に「内祝」でも間違いではありません。
祖父母や親戚などの身内から孫や子供にもらった時は、お返しをしようとしても断られる場合がほとんどです。もらった時点で「お返しはいらないから」と釘を刺されます。そんな時は無理に贈ろうとせず、相手方にお祝い事があった時に、お返しを兼ねてギフトを贈りましょう。金額はお返しの相場でなく、お祝い毎の相場に従います。
お返しを贈らなくても、お礼状は送ります。たとえ電話やメールで取り急ぎお礼をしても、あらためて手紙を送ります。内容は季節の挨拶と、お祝いのお礼、近況報告、相手への気遣い、そして引き続き支援や引き立てを求める言葉です。内祝いを贈る時と同様に子供や孫の写真を添えてあげましょう。
孫や子供にギフトを贈る時は、親のことを考えた選び方と、孫や子供のことを考えた選び方があります。「親のこと」と言っても、親が欲しがるものを贈るわけではありません。あくまでも子供のために、あると親が助かるものを選びます。
例えば子供は成長が早いので、服や肌着、靴を贈ってあげると、家計の負担が少なくなります。入学祝いなら学習机やランドセル、就職祝いならビジネスバッグなど、必要な物を代わりに贈るのも、十分なサポートになります。
逆に孫や子供を喜ばせるなら、おもちゃやゲームです。男の子ならスポーツ用品、女の子にはアクセサリーを贈ってあげても良いでしょう。親を怒らせないためには、ひらがなやアルファベットが描かれている積み木や、日本地図や世界地図のパズルにするなど、遊びながら勉強できるものが最適です。
食べ物や飲み物を贈る時は、一番小さい子供の味覚に合わせてあげると、家族全員が楽しめるでしょう。カタログギフトなら、親子でより納得できる選び方ができます。
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