ホワイトデーはバレンタインのお返しの日というのはもはや一般常識ですが、実はもともとホワイトデーは日本で生まれた習慣というのはあまり知られていません。1980年に、全国飴菓子工業協同組合がバレンタインの1ヵ月後である3月14日にバレンタインのお返しに飴を贈る日として定めたのが、ホワイトデーの始まりです。今では、キャンディのほか、クッキーやマシュマロを贈るのも一般的です。意外にもバレンタインのお返しをするホワイトデーという習慣が始まって、まだ30年程度しか経っていません。しかし、今では日本の風習としてすっかり浸透しています。
海外では日本と同じようにバレンタインのお返しにキャンディなどを贈るホワイトデーの風習はあまりありませんが、中国、韓国、東南アジアなどでは、3月になるとキャンディや花束を贈る習慣があるそうです。特に、日本と近い韓国では、恋人と過ごす時間を大切にするため、3月になるとホワイトデーのギフトが様々な店で見られます。
ホワイトデーのお返しでよく聞くのは「バレンタインの3倍返し」という言葉です。しかし、それはバブルの頃の景気が良かった時代の名残で、今ではホワイトデーのお返しも、無理のない範囲で贈るのが一般的です。
特に、バレンタインにもらったのが義理チョコの場合は、お返しに値の張るものを贈ると、相手がかえって恐縮してしまいます。ホワイトデーのギフトを選ぶときは、もらったものと同額程度のものを贈るのが無難です。最近では、友達同士でチョコを贈り合う「友チョコ」という文化も広まってきました。値段は抑えつつ、センスが合ってかわいいものを選ぶことで、安くても十分喜ばれるギフトになります。最近はネット通販などでも、格安でかわいくラッピングされた手頃な金額のギフトが手に入ります。
職場でホワイトデーのギフトを贈る場合、男性にとっては何をあげるかは大きな問題です。選ぶギフトによっては、女性社員からの評価がぐんとアップする可能性があるからです。会社で贈るホワイトデーのギフトは、特にお返しは期待していないという意見も多いですが、もらったものの同じ額から1.5倍程度の値段を選ぶとちょうどいいようです。バレンタインの義理チョコの相場が500円から1,000円程度なので、ホワイトデーのお返しギフトの参考にしてみて下さい。お返しギフトをケチって安すぎるものを選ぶと、社内でこっそり悪口をたたかれてしまうなんてこともあります。少なくとも、もらった物より安いギフトは選ばないように気を付けましょう。
ホワイトデーのギフトの選び方の基本は、もらった相手が重く感じない値段のものを選ぶ事です。ホワイトデーのお返しの定番といえば、キャンディ、クッキー、マシュマロが有名です。これらのお菓子は手軽に買えるので人気ですが、実はそれぞれホワイトデーに贈る意味があります。
一番人気のキャンディは「あなたが好きです」という意味があり、本命の相手や彼女に贈るのにぴったりです。クッキーは「友達として好きです」という意味があり、義理チョコのお返しや親しい友達にはクッキーが向いています。そして、気を付けなくてはいけないのが、マシュマロのお返しです。マシュマロにはなんと「あなたが嫌い」という意味があります。女性はこうしたお菓子に込められたメッセージに敏感です。もちろん、マシュマロもおいしくて人気のお菓子なので、意味を気にしない人なら大丈夫なのですが、意味を知らずに贈ってしまって傷付けてしまう事が無いように注意しましょう。
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