お中元は時期によって呼び方が変わりますが、7月の初めより15日までのことを呼びます。どのようなものを贈れば良いのか、いくらぐらいなら良いのか、さらにはマナーについてなど意外と分からないことが多いと思います。一般的には調味料や洗剤などの日用品を贈る方が多いですが、その他にもハムやお菓子などの食べ物も人気のギフトとなっています。しかし、どうせ贈るのであれば相手が喜んでくれるものを贈りたいと考えます。そのような場合には、まず初めに相手の家族構成や年齢、好きなものなどを把握しておくことが大切になります。そして過去に贈ったもので相手が喜んでくれたものがあれば、毎年同じものを贈るのでもマナー違反にはなりませんので過去に喜んでくれたものも良いでしょう。なので、毎年贈ったものの種類や値段などを記録しておくようにすると、次回のギフト選びに役に立ちます。またメッセージカードやはがき、手紙を郵送するなどの心配りがあると一層ポイントが高くなります。
お中元のギフトは日頃お世話になっている方に感謝の気持ちを込めて贈るもので、日本に古くから伝わる習慣の一つです。旧暦の1年を2回に分け、お中元とお歳暮としています。そして7月15日のことを中元というのです。日本独特であり、重んじるべき文化です。しかし、お中元を贈ることはただ日本の文化を守るために必要というわけではありません。前述したとおり、感謝を伝えるためにもとても必要なことだと言えます。例えば昔は交流があったけど年齢を重ねるにつれて会う機会が無くなってしまったという方にお中元を贈ることによって、繋がりを保つことができます。お中元をきっかけに連絡を取るといった人も多いでしょう。また、社会人としても重要です。現代でもお世話になった取引先の方にも贈る会社はとても多いです。更に今は禁止としている会社もあるようですが、中には上司に贈るという方もいます。その他にも恩師、お稽古の先生、かかりつけ医など自分がお世話になった方々にありがとうを伝える良いきっかけになるのではないでしょうか。ギフト選びをしている時でもその人のことを考えて元気にしているかな、何が欲しいかな、などと相手のことを考えることもできます。心のこもったギフトをもらう側だけでなく、あげる側もうれしい気持ちになることができます。連絡手段が多くある現代ではお中元を贈るという人が減っている傾向にあります。金銭的負担や義務化に嫌気がさして離れてしまっている方もいるようです。しかしお世話になった相手に感謝を伝えるという、この素敵な文化を大切にしていきたいものですよね。
実際にお中元を贈る際にはどのような事に気を付ければ良いのでしょうか。せっかく贈るのなら、きちんとマナーを抑えておかなくてはなりません。まずギフトを選ぶ際にはリサーチをして相手が必要としている、喜んでもらえるものを選びましょう。かえって迷惑となってしまうようなものは避けなければなりません。目上の方へ商品券やギフト券を贈ることはマナー違反となりかねませんので注意しましょう。次に、のしについてです。表書きは上段に「お中元」、下段に「名前」を記入します。挨拶状も一緒に送りましょう。書くことは近況報告や感謝の気持ちです。お中元の相場は毎年同じくらいの金額に設定しましょう。金額を下げることは特に失礼となってしまいますので気を付けなければなりません。とはいってもあまりに高額なものも相手に気を使わせてしまう恐れがありますので要注意です。相場としては3千円から1万円程度が多いようです。マナーにも意識をしながらお中元を贈りましょう。
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