誕生日をお祝いするという習慣は、現代では当たり前のものになっています。しかし、もともと日本には誕生日をお祝いするという習慣はなかったのです。実は日本で誕生日祝いをするようになったのは、意外と近年のことなのです。昔は、数え年で年齢をカウントしていました。そのため誕生日という概念がなく、新年を迎えるタイミングで皆同じように一つ歳をとるという風習でした。
日本で誕生日という概念が生まれたのは比較的最近で、昭和24年に「年齢のとなえ方に関する法律」が制定されてからです。意外にも、誕生日を祝うようになったのはごく最近なのです。海外でも、誕生日は神の生誕を祝う日という宗教的な行事としての意味合いが強く、個人の誕生日を祝うようになったのは15世紀ごろのドイツが発祥と言われています。その後、19世紀ごろにヨーロッパからアメリカにバースデーケーキを食べながら誕生日を祝う風習が伝わり、日本にも戦後伝わったという説もあります。
誕生日は、年に1回の特別な日です。そのため、誕生日プレゼントには気合を入れるという方が多く、バレンタインなどに比べてもプレゼントの予算は比較的高めです。恋人など、パートナーに贈る誕生日のギフトの相場は、1万円台という意見が最も多く、次いで5,000円から1万円未満という意見です。意外な事に、誕生日ギフトをもらう側は、あげる側の予算より相場を低く考えている方が多いという結果に。もらう側は、あまり高価なものをもらうと申し訳ないという、思いやりの気持ちが結果に現れているようです。
ちなみに、恋人同士の場合、男性から女性に贈るギフトの方が、女性から贈る場合よりも多少相場が高いそうです。男性から女性に贈るギフトでは、アクセサリーやブランド物のバッグなど、比較的高価なアイテムが人気なのが、値段の違いに反映された形です。
親しい友人や同僚に贈る誕生日プレゼントの場合は、2,000円から5,000円程度のものが相場です。誕生日という特別な日なので、安すぎず、高額すぎないちょうどいい価格帯のものを贈る方が多いという結果になっています。特に友人や同僚に誕生日ギフトを贈る場合、相手に気を遣わせないように、お互いの仲の良さに合わせたギフト選びが重要です。
誕生日ギフトは、お互いに贈り合うのが一般的ですので、相手がお返ししやすい値段にするのがポイントです。あまり高価なものを贈ると、次にこちらの誕生日祝いを考える時、相手に負担になってしまいます。金額よりも、相手を思いやる心が何より大切ですので、高価なものを選ぶより、予算内で相手が喜ぶものを見つけるのが一番です。
誕生日ギフトの選び方は、相手に合わせて違ってきます。女友達がもらってうれしい誕生日プレゼントのトップは、スイーツやお取り寄せ食品です。ポイントは、味が美味しいのももちろんですが、見た目もかわいいものを選ぶことです。最近ではSNSに写真を投稿する女性が多いので、SNSで写真の見栄えがするものを選ぶと喜ばれます。
男友達にプレゼントを贈るなら、実用性を重視した文房具や日用品が無難ですが、相手の好みがわかっているのであれば、お酒などの嗜好品も人気です。気心知れた親しい仲なら、思い切ってウケを狙った面白ギフトを贈るのもありです。
恋人に贈る誕生日ギフトは、女性ならやはりアクセサリーが一番人気です。また、バッグや時計など、身に付けられるものが喜ばれます。男性に贈るギフトは、財布などの革小物が人気です。恋人に贈る場合は、一点豪華主義で特別感のある物を誕生日ギフトとして選ぶ傾向があります。年に一度だからこそ、相手に喜んでもらえる特別なものを選びましょう。
画像はイメージです。