入学祝いとは、進学が決まったときに贈ったり行ったりするものです。主に親族の間でお祝いするため、家族や甥や姪や孫といったごく親しい間柄の人のみで行ったり、贈ることが前提となります。そのため、食事会を開いたり、旅行に出掛けたりすることもあり、仲睦まじく今後の成長などをイメージしながら過ごすことになります。あまり親しくない人に贈ったり、金額が不相応の場合には相手に気をつかわせてしまうことになる場合もあるため、間柄などを考えて慎重に贈ることも大切です。そして、身内以外に贈ることになったら、相手が負担にならないようなものや金額を考えることも重要です。また、そのタイミングは、進学する学校が確定してからにしましょう。受験をする場合には、合否を待たずに行うのはマナー違反となるので注意しましょう。遅くとも入学式の一週間程前であればいいので、その頃を目安に渡すといいでしょう。そして、そのお祝いが必要か否かを考えることが重要になってくることもあります。
入学祝いのお返しに関して悩む方も多いですが、本来はお返しをする必要はありません。理由としてはまだ学生のため自分で稼いでいない子供には自分でお返しすることができないからです。もしお祝いをしてくれた知人に子供がいる場合はその子供が入学の時にお返しをすれば大丈夫です。子供がいない場合でもまずは貰った本人から頂いた相手にしっかり入学祝いのお返しとして感謝の言葉を贈りましょう。相手もお礼を言われて悪い気分にはならないでしょうし、子供にも感謝する気持ちや礼儀を学んでもらうことができます。しかし、日本の習慣やマナーはややこしく入学祝いのお返しをしなければ気まずくなってしまうことがあります。どちらか悩んだらお返しを贈るのが無難です。その場合のお祝いのお返しにかけるお金は半返し(半額)が相場です。贈るものは年配の方ならお菓子、同年代なら紅茶や洋菓子、お返しが高額になるものに関してはギフトカードがいいでしょう。それ以外の場合でもプレゼントではないので後に形に残らないものを贈るのがいいでしょう。子供のためのお祝いを受け取ったら、入学祝いのお返しは必要と捉えてもいいでしょう。そして、自分が子供のころに受け取っていた場合にも、そのことを念頭に何か準備した方がいいでしょう。どの程度親しい身内かということも、その必要性に大きくかかわりますが、親戚同士の付き合いに関しては、古くからのやり方や伝統を知っている親などに意見を聞くと準備しやすくなります。地域の風習や家の代々の習慣などになぞらえてお祝いをすることもあるので、自分たちだけで判断せずに、先人の知恵を借りるべき時であると言っても過言ではないでしょうか。
好まれる入学祝いはいろいろあり選び方に迷いますが、これから小学校に通う子供に関しては、自宅で使える勉強用具や通学用の服などが人気です。たくさんあっても困らないものやノートや鉛筆などの消耗品も喜ばれるでしょう。デザインなどは好みが分かれますので、無地の無難なものを選びましょう。そこにご祝儀を添えると尚いいでしょう。また中学生や高校生は大人に近づいているので、一緒に考えると喜ばれます。大学や専門学校ともなれば、お返しに困らない金額の現金や図書カードなどが好まれるでしょう。また、品物を用意する場合は、時計やバッグなどがいいです。女性であれば大人の仲間入りということで、基礎化粧品のセットなどの美容ギフトも喜ばれます。入学祝いの選び方で大切なことは、相手の気持ちを尊重し、置かれている状況や、進む道によって内容を考えることです。また、相手にとってあまりにも大きな負担になるようであれば問題があるので、その点も重視して考えるといいです。
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