作り手こだわりレポート!

Vol.1 「にしき食品」様

「小さな圧力鍋」で届ける世界の料理

地域色豊かなカレーは次々出てくるけれど、気になるのはそのお味。 そこで、作り手の工夫や味わいの秘訣など、スタッフが直接現地を訪ねて、レポートします!
今回は、1939年創業の「にしき食品」様に伺いました。

営業本部法人営業部の野さん
営業本部法人営業部の野さん

レトルトだからおいしいへ

にしき食品では、レトルト食品を「手抜き」ではなく、生活の中に「カンタン」に世界の料理を取り入れられるアイテムと位置付けています。

そのためには素材本来の味わいを引き出す水や塩、食材には徹底的にこだわるのはもちろんのこと、日本では入手困難な「カレーリーフ」を4年の歳月をかけて自ら栽培してしまうほどのこだわりよう。
「カレーリーフ」は南インド原産で、柑橘系のさわやかさと胡麻のような香ばしさをもっており、新鮮でなければその香りを引き出すことはできないハーブです。
こういったこだわりと情熱を注いで、レトルトだけどおいいしいWからレトルトだからおいしいWというレトルト食品の新しいい価値を生み出そうと日夜取り組んでいます。

アイデアはグローバル、組み合わせは無限大

本場のインドカレーを学ぶべく2010年からインドでの社員研修を実施しています。インドでは、レストランの厨房に入れていただいたり、現地のお母さんに直接家庭料理を教えてもらったりと味や調理法を自分の目で見て、舌で味わって、学んでいるそうです。研修では、現地の水が合わないなど、色々な苦労もあるとのことですが、自ら体験することが豊富な発想や味の深みにつながっています。インドで学んだ知識や日本各地を食べ歩いて得たヒント、日常生活での気付きなど、「この組み合わせだったら、どうなるだろう」という柔軟な発想から、何十通りもの味わいを試して、ようやく商品化にたどり着くそうです。なかには最初の試作ではうまくいかず、数年後にもう一度チャレンジして商品化になったものもあります。
発想のなかには、原材料の一部、カレーの隠し味だった食材を主役に押し上げてしまおう、という斬新なアイデアも。今回このカタログで取り扱わせていただく商品の一つ「レモンクリームチキンカレー」もそんな発想から生まれた、「レモン」のさわやかさが特徴的なカレーです。

こだわりの食材を「小さな圧力鍋」で

にしき食品では、レトルトパウチを「小さな圧力鍋」と呼んでいます。レトルト食品はその名のとおり、具材とソースをパウチに詰めた後、高温の「加圧加熱殺菌装置」(レトルト釜)の中でじっくり丁寧に煮込むことで、パウチ一つひとつが圧力鍋のような役割を果たし、中の料理をおいしく仕上げます。ソースに合わせて下準備を終えた具材をレトルトパウチに入れていく様子は、まるで家庭でカレーを作っている最中の鍋を見ているようです。
まさに、手間暇を全部詰め込んで「カンタン」に運んでくれる小さな圧力鍋です。

取材を終えて

今回は2020年に建てられた空港南工場にお伺いし、取材の後、工場内を見学させていただきました。ほんのりカレーが香る「工場見学通路」から見える工場内は、材料の計測や取り分けから下準備、パウチへの充填、レトルト釜まで一筆書きのようなフートでつながれており、まるで工場全体が一つの大きなお鍋のような印象でした。
ご担当の方の元気あるれる笑顔と、何事にも前向きにチャレンジできる社風をお聞きし、社員の皆さまこそ魅力的な商品を次々に生み出す原動力だと感じました。
今日のご飯も「カンタン」なカレーで決まりです!

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