お手入れのしおり

ニオイザクラ

ニオイザクラ画像
名称
ニオイザクラ
分類
アカネ科
説明
原産地はヒマラヤ地方・インド・中国です。ネパールではルクリ・スワと呼ばれ、英名の由来になっています。日本では、甘く上品な香りとピンクの花色からニオイザクラ、カオリザクラと呼ばれています。親しみを込めた名から古くからある品種のようですが、日本では1976年頃から育てられ、改良され近年人気の高い園芸種になりました。
置き場所
一年を通し、日当たりがよく温度の安定したところが適します。春先から秋口までは屋外で育てた方が元気に育ちます。暑さ・寒さともやや苦手な植物ですので、真夏には明るい日陰程度の遮光と適度な通風を、また冬季にはできるだけ温度の保てる環境に気を配りましょう。また、閉め切って風通しの悪い環境は好みませんので気をつけてください。
水遣り
ニオイザクラは水はけの良い土壌を好みます。水をたっぷり与えた時の鉢の重さを覚えておきましょう。鉢が軽くなったら水やりの適期です。水やりは鉢底穴から流れ出るほどたっぷり与えます。水やりのタイミングに困ったら、どちらかというとやりすぎよりは心持ち乾かし気味のほうがよいでしょう。鉢皿には水をためないようにします。
肥料
どちらかと言うと肥料を好みます。開花のあとお礼肥の意味で、緩効性の有機質固形肥料を置き肥にするとよいでしょう。その後は市販の肥料を与えてください。やや少なめのチッソ成分の肥料にし、水やりを控えめにして、鉢姿が徒長しないようにしたほうが見栄えがします。

この植物のよくある質問

  • 葉はとても元気ですが、花が咲きません。花を咲かせるにはどうしたらいいのでしょうか?

    ニオイザクラは常緑のアカネ科の植物で、バラ科の桜とは性質が異なります。花を咲かせるためにはなるべくよく日に当てますが、真夏の強い日は避けるようにしましょう。また葉が元気過ぎると花を付けにくいので、窒素肥料を避けて燐酸、カリ分の割合の多い肥料を与えましょう。市場には早くから出回りますが、暖かい室内で育てた場合2-3月頃開花するのが普通です。

  • 敬老の日だったんで買って、2日ぐらいしてから実家に預かってもらったらプレゼントする前にいきなり枯れたんですけど、どうしてでしょう?花木だから、手入れすれば来年咲きますかね?

    ニオイ桜は普通の桜とは異なって常緑のアカネ科の植物です。日光を好むことと寒さに弱いので冬は部屋の中に取り込んで暖かく保護してあげましょう。水やりは土の表面が乾いたならばたっぷり与えるようにします。

  • 冬の間、鉢を置く場所や水やりの回数がよく分からないのでお願い致します。新潟に住んでいるのであまり日に当てることができないのですが大丈夫でしょうか?

    ニオイザクラはサクラと名は付いていてもアカネ科ルクリア属の植物でインドのアッサム地方に自生する植物です。したがって寒さには弱いので冬は暖かく保護してあげましょう。なるべくよく日に当てることも花を付けるためには大切です。水やりは土の表面が乾いたならば十分与えます。最低10度以上を保つようにしましょう。

  • 枝がどんどん伸びて下に葉があまりありません。買ってきた時は、葉が密集していたと思うのですが…。低くするにはどうしたらいいでしょうか?切っていいのでしょうか?よいなら時期はいつがいいのでしょうか?

    ニオイザクラは本来のサクラの仲間ではないので生長の仕方も異なります。暖かいところを好むのでどうしても伸びやすいのです。また水やりも少し多すぎるとどんどん生長します。短く育てるにはよく日に当てて排水のよい土で水やりをやや控えて管理するのがよいでしょう。しかし水切れさせないように注意も必要です。剪定は花後におこなっておきます。

  • 名前もはっきりしないのですが、一昨年鉢植えで購入しました。去年は花が咲かず、今年は葉も茶色に変色しています。どうしたら良いですか?

    多分アッサムニオイザクラのことだと思います。この植物はサクラの仲間ではなくクチナシと同じ科に属します。したがってインドの熱帯地方原産の常緑の木なので寒さに弱いのです。寒くなってきたならば部屋の中に取り込んで窓辺でよく日に当てて管理しましょう。茶色くなった葉は切り取っておきます。水は土の表面が乾いたならば与えます。

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