お手入れのしおり

コチョウラン

コチョウラン画像
名称
コチョウラン
分類
ラン科ファレノプシス類
説明
ビクトリア王朝の時代、ランは、彫刻や絵画の傑作にも匹敵するほど高価で貴重なものでした。なかでもコチョウランの高貴な美しさに、人々は賞賛を惜しみませんでした。ファレノプシスの名前の由来は、ギリシャ語で蝶に似たという意味で、あたかも蝶が舞うような姿から、この優雅な名があたえられています。
置き場所
管理は基本的には室内で行います。但し風通しがよいところで室内の喚起程度の空気の流れは必要です。基本的には、亜熱帯から熱帯が原産の園芸種のため、低温には過敏に反応します。冬期は15℃、できれば18℃を保てる場所が望ましいのですが、この温度を保つには簡易温室が必要です。簡易温室がない一般家庭では、できるだけ暖かい場所(リビングなど)に置き、最低7℃は保てるようにします。これ以下になると株が枯れてしまいます。15℃〜25℃位がコチョウランにとって適温になります。ただ、暖かい場所といっても暖房が直接あたる場所は避けてください。日中暖房が入っている場所でも夜は予想以上に温度が下がりますので、場合によっては、昼と夜に置き場を変えるような手間も必要となります。秋から春にかけてはガラス越し、もしくはレースのカーテン越しに日光が良く当たる場所に置きます。夏の間は直接日光が当たらない屋外に置くようにします。夏期は50-60%の遮光が必要となります。
水遣り
春から秋の温度の高い時期は水苔が乾いたら鉢底穴から水が流れ出るくらい充分に水を与えますが、秋の半ばから、水はやや控え目にしていき、冬期は乾かしぎみにします。冬場は冷水を与えると、根が低温で痛んでしまう可能性があるので、24〜25℃くらいのぬるめの水を与えると株が健康に育ちます。特に低温になる場合、水やりは控え、1週間に1回程度とします。受け皿にたまった水は捨ててください。また、冬期は乾燥しやすいため、株全体に霧を吹きかけてやることも必要です。その際、花弁はデリケートなので、花の裏面から優しく吹きかけてください。特につぼみがついている場合、空気中の湿度が下がると、つぼみが落ちやすくなるので注意しましょう。
肥料
1週間に1回市販の液肥を、水やりを兼ねて規定の濃度よりやや薄めにして与えるとよいでしょう。ただ、開花中および15℃に保てない冬季の場合は与えないようにします。置き肥であれば春に与えてください。

この植物のよくある質問

  • 胡蝶蘭の育て方。

    胡蝶蘭は長く楽しめるので人気があるのですが、寒さに弱いのが欠点です。したがって冬は最低12度ぐらいの温度が必要です。まず花が終わったならば下から3-4節目ぐらいで切っておくと二番花が楽しめることがあります。その後は花軸を元から切って明るい半日陰で、水苔の表面が乾いたならば水を与えて管理します。肥料はハイポネックスなどの液肥を週一の頻度で与えます。

  • 置く場所や水やりなどの管理の仕方。

    胡蝶蘭は寒さに弱い植物なので冬は15度以上の明るいところで管理しましょう。真夏は半日陰で管理し水苔の表面が乾いたならば水を与えるようにします。

  • 鉢で頂いたのですが水のやり方、日光など知識が皆無なので教えて下さい。宜しくお願いします。

    なるべく明るい窓際などで管理します。水は水肥の表面が十分に乾いたならば与えるようにします。真夏は半日陰で管理し直射日光は避けます。冬は寒さに弱いので15度以上で管理します。

  • 胡蝶蘭の花芽が株から出て来ました。市販の蘭のようにまっすぐ伸ばすにはどうすればいいのですか?

    コチョウランの花芽が出てきたならば支柱を添えて茎が固まらないうちにその支柱にビニタイ等の留め紐で留めてゆくようにすればよいのです。

  • 水も数回しかあげてなく栄養剤・肥料は全くあげてない。元気もなく葉はしおれています。元気になるでしょうか?

    葉がしおれているのが致命的です。水切れによってしおれているのならばよいのですが多分寒さによる障害だと思いますので難しいかもしれません。まず水を与えて暖かいところに置いてみましょう。葉が元に戻れば助かる可能性がありますが、元に戻らなければ諦めた方が良いと思います。この蘭は冬期でも15度以上必要です。

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